牛乳とビタミンD
牛乳には身長を伸ばす栄養素が豊富です。カルシウムを摂るなら牛乳が良いとされるのも間違いありません。カルシウムを多く含んでいるという理由に加えて、カルシウムは体内に吸収されにくい栄養素なのに、牛乳は吸収率が高く、牛乳に含まれている豊富な成分も魅力です。
牛乳にはカルシウム以外にたんぱく質、亜鉛、マグネシウムが含まれており、子供のも身長を伸ばすためには最適なのです。カルシウムを摂るついでに他の役立つ栄養素も補充することができます。
特にお勧めなのが「牛乳+ココア」です。ココアにもマグネシウムが多く含まれており、牛乳のカルシウムとのバランスがとりやすいのです。ココアミルクでカルシウムの吸収を高めましょう。
そして活性型のビタミンDです。これは腸でのカルシウムの吸収を促進します。ビタミンDはもともと魚、キノコなどに多く含まれていますが、外で日光に当たると皮膚でもつくられます。ただし、そのままでは活性化せず、腎臓で活性型ビタミンDとなり、それから働きます。
活性型ビタミンDは、血液中カルシウムの濃度が下がると、カルシウムを骨から血液へと溶かし出し、カルシウムとのバランスを保つ作用があります。厳密には、カルシウム量を調節するホルモンのバランスを保つということで、骨へのカルシウム沈着を高めます。腎臓では、尿として出ていくカルシウムの再吸収を促進し、尿から体外へカルシウムが排泄される量を減らします。